まあ、この作品自体が寓話なのだが。

キリンヤガ (ハヤカワ文庫SF)

キリンヤガ (ハヤカワ文庫SF)

ユートピア系ジャンルについて考えたかったので、色々見てやろうと思い、暇にまかせてパラパラと読了。結果からすると面白い本ではあったが、興味を引くところはそれほど多くない。

この作品は一見すると、


ユートピアなんてものは寓話でしかない』
だとか、
『この作品自体が寓話』


という風に読めなくもない。
だがこの作品は寓話としてのユートピアを描くのではなく、人が生きる為には寓話が必要だ、という物語だと思う。人は誰しも大なり小なりの自分の寓話の中に生きていて、自分の人生を他人の人生でなく自分の人生たらしめるのは自分の寓話なんだ、という。
とか書いても、意味が分からん文章か。うーん。
メンドいから気が向いた時に書くかもしれない。
でも書いても面白くなさそうだし、私の関心事ではないので書かないかもしんない。