METAL GEAR SOLID: PEACE WALKERの「WALKER」という男の話。


 先日、E3にてMetal Gear Solid: Peace Walkerが発表。
 「戦争の犬達」みたいな雰囲気で物凄く格好いいです。
 今までのMGSで一番格好いいかもしれない。とにかく僕のツボにド直球。
 トレーラーで公開された情報内にも早速面白い要素がタップリなので、今日こそ小島ファンらしい話題をします。今日はタイトルにもなっているPeace Walkerってなんのこっちゃ? と思ったので、ちょいとタイトルの意味を勝手に予測。
 ハズれたらやたら格好悪いんだけれど、ただ皆でワイワイやりてえだけですのよ。
 まあ、まずは例のトレーラー観てテンション上げて行きましょう。


 



 ――Walkerという名の男が居た。

 アメリカ南部出身・傭兵部隊隊長、ウィリアム・ウォーカー。
 かつてメキシコの半島にソノラ共和国成立を宣言した男だ。
 トレーラーからすると、恐らくこの「WALKER」とビッグボス、そして永世非武装中立国家であるコスタリカを被せているのだろう。
 あえてPEACE MAKERとしない辺りが恣意的だ。
 ソノラ共和国自体はアメリカ、メキシコ両軍から睨まれてすぐに鎮圧されたのだけれど、同1856年、釈放されたウォーカーの下にある任務が舞い込んだのが、事の始まりである。


 ――依頼主は海運業・鉄道王として名を馳せたコーネリアス・ヴァンダービルト。
 経済の重要拠点でありながらも政治の安定しないニカラグアで、自由党の支援をしろという依頼だった。ウォーカーは部下と共にニカラグアへ遠征し、部隊は順調に勝ち進み、みごと自由党の政治家を大統領に据えることに成功した。


 本来ならここで任務完了として良いところだが、ウォーカーはそれだけでは終らなかった。
 彼にはメキシコで敗れた夢があった。自分の国を持つという巨大な夢だ。
 ウォーカーは軍の最高司令官となり実権を握り、更に選挙に出馬。
 大統領になると、この手の手合いとしては当然の様に独裁者となった。
 独裁者となったウォーカーはニカラグアアメリカ南部の小型版にしようと考えた。
 英語を公用語として強制し、奴隷制も復活させた。


 こうしたウォーカーの動きが近隣諸国や英国、ひいては依頼主であったヴァンダービルト財閥からの不審を買い、ウォーカーは追放となる。
 彼を追放した中米連合軍の中心となった国家が、次回のMGSの舞台――コスタリカなのである。


 ――と、それっぽい事言ってはみたもののキマりませんな。
 小島作品はどうにも一筋縄では行かないので、1stトレーラーで作風を看破するなんて元より無理な話か。ひとつの独自解釈であります。ワイワイやりましょうや。