80年代と核戦争 Fallout3

「自分にとってはある種、リアルなふるさとよりももっと思い入れの強いふるさとですよ。たとえば、生まれ育った町の自分の部屋の窓から見える景色よりも、『ドラクエ』の世界の方がずっと見覚えのある景色だと思える。」


と、香山リカは言う。言われてみれば確かにその通り。
だがやったこともないゲームでも、故郷に帰ってきた様な錯覚を覚えることは少なくない。
何の事かというと、少し前に発売されたFallout3のことだ。

(ゴア表現注意↓)


放射線降り注ぐあの廃墟は、懐かしき我が心の風景!
マッドマックス2、ブレードランナー、地獄のハイウェイ、グラスハンマー、奇人宮の宴、チェルノブ、スナッチャー
その時代、人々は真面目に世界の危機に直面していたのだけれど、僕らにとってそこは最高の遊園地だった。だから放射線降り注ぐ廃墟こそが、僕の心のふるさとだ。


きっと『ドラクエ』のユーザーも同じではないだろうか。
毎回新作が発売されるけれど、そこにあるのは『帰ってきた』という感覚。
毎回違っている筈なのに、『ドラクエの世界』は変わらない。
初めて来た所なのに、『帰ってきた』という感じがする。
そこに住むのがどんな人々かが分かる。


僕も久しぶりに故郷に帰って遊びたいな、と思う。
あの廃墟、あの焦土で。
思えば、核戦争後の未来なんて見なくなった。
まともに取り扱ってるのはターミネーターの新作くらい。
だからFallout3の様な作品が出てくれるとありがたい。
核戦争後の未来ばかりを強調して誤解すると悪いので書いておくが、Fallout3の世界は『マッドマックス2+博士の異常な愛情+核戦争B級SF盛り合わせ』であろう。
巨大アリとか出てくるらしいし。


上記したトレーラーだって、多分コレのオマージ。
僕はバカなのでトニスコの『マイ・ボディガード』の車内での拷問や『ドミノ』の腕切断シーンを連想しましたけど。


興味を持った方はファミ通のサイトにあるマスク・ド・UH氏のプレイ記録がとても面白いのでオススメ。http://www.famitsu.com/blog/fallout3/log.html